面接官が「転職理由」を聞く理由|5つのチェックポイント
転職する方にとって最も回答に悩む質問の一つに「どうして転職するの?」があります。履歴書や職務経歴書など応募する際の書類にも書くことがありますし、採用の面接でもよく質問されます。
どれだけ前向きな転職であっても、やっぱりどこかでネガティブな理由や転職する後ろめたさがあるものです。
面接官が「転職理由」を訊く理由
今回は、面接官が転職理由を聞く理由、どのような点をチェックしているのかについて説明しましょう。
組織や他人の責任にする思考が強くないか?
言い換えると、周囲の人や環境のせいにする人ではないか?ということです。
現職で人間関係のトラブルなどが生じて転職活動に踏み切った場合、どうしてもネガティブになりやすいものです。そのような感情は顔に出やすく、人事担当者にはすぐわかってしまいます。
仕事において人間関係にトラブルが生じるのは当たり前です。重要なのは、そのトラブルの原因が自分にある場合もあり、組織や他者だけの責任にしない性格をもつことなのです。
転職後に、同じことを繰り返さないか?
言い換えると、転職したら解決するか?ということです。
転職することで、心機一転します。人間関係は白紙になります。最初は新鮮でいいでしょう。しかし、慣れることで、本来の自分の性格が出てきてしまいます。
転職後に同じような失敗をしては意味がありません。「前職で経験した失敗を反省しどう活かすか」を自分に問いかけてみてください。
転職後に、すぐ辞めないか?
言い換えると、転職することが癖にならないか?ということです。
嫌なことがあってすぐに逃げる癖はありませんか。その場合、その先でトラブルが起きても、逃げてしまう傾向があります。仕事においても同じことが言えるのではないでしょうか。嫌なことがあってすぐに転職しようとしていませんか。
仕事において「嫌なこと」は付き物なのです。そのたびに転職しているようでは、自分の経歴に傷が付いてしまいます。自分の転職理由を客観的に考えて見ましょう。
何を重視して転職を決断したのか?
人事担当者は転職理由をとても気にします。数ある会社の中から、どういう理由で選んだのか気になるのです。その理由に説得力がなければ採用されることはありません。「なぜこの会社や職種を選んだのか」「転職後にどう活躍するのか」を人事担当者は知りたいのです。
説得力のある転職理由か?
上述した、「転職後にどう活躍するのか」を最も採用担当者は気にしています。転職の場合には多くの企業が即戦力者を採用したいだろうし、実際に企業に貢献してくれるのかを面接の段階で知りたいのです。
そのため、「転職後にどう活躍するのか」に対し、具体的な根拠を提示する必要があります。転職後のビジョンに根拠が生じたとき、それは説得感のある転職理由になり、面接を優位に進めることができます。
面接官が「転職理由」を聞く理由まとめ
転職活動において「転職理由」はとても重要になります。ですが、完璧な回答を準備しなくても大丈夫です。
終身雇用制度が崩れ去った現代においては転職は珍しいものではありません。面接をする採用担当者も中途採用で入社した方も多くいます。
紹介した5つのチェックポイントに完璧に回答するものを考えるのではなく、しっかりと自分と向き合った上で自分なりの転職理由を考えましょう。そして、その転職理由をしっかりと伝えましょう。