転職エージェントのつぶやき

「飲みニケーション」が無駄と考える人の心理

職場を離れて、少しプライベートな場所での飲み会は、職場の同僚や上司、部下との貴重なコミュニケーションをはかれる場でもあったりしますよね。

でも最近、飲みニケーションの効果ってあるの?飲みニケーションって無駄だよね...と考える若年層が増え、飲みニケーションを避ける人が増えてきています。

飲みニケーションで育ってきた人には理解しがたい行為ではないでしょうか?

では、どうして飲みニケーションを拒否する部下がいるのか...今回はそんな部下の心理を探っていきたいと思います。

「飲みニケーション」が無駄と考える人の心理

飲み会でのコミュニケーション、略して「飲みニケーション」という言葉が出て来ているように職場の人たちとの飲み会は重要な場なのです。

仕事場ではなかなか出来ない相談事も飲み会の席では気軽に出来たりするので、飲み会に救われたという人も多いのではないでしょうか?

ただ、最近の若い人は職場の人と飲みに行くことをあまりよく思っていない人が多く、部下に飲みニケーションを断られた経験のある上司の方も多いのではないかと思います。

仕事はプライベートをしっかりと分けたい

最近の若い人の中には、仕事は仕事、プライベートはプライベートでしっかりと分けたいという考えが強く、職場の人とプライベートな時間まで一緒にいたくはないと考えている人が多いようです。

飲み会は終業後に行われることが多く、彼らにとって、終業後はプライベートな時間なのでそんな時間に職場の人と一緒に飲みに行くことは仕事の延長のようで耐えられないと感じられるのです。

なので、上司が日頃の頑張りなどを労おうと、良かれと思って誘った飲み会が部下にとってはプライベートまで上司が入り込んできて、ひどく不愉快な場と感じられることも多いので、その点は注意が必要なようです。

自分の時間が欲しい

仕事が忙しかったり、帰りが遅かったりして、なかなか自分の時間が取れないのに、終業後まで会社に縛られたくない。

もっと自分の時間が欲しいと考えて、飲み会を断る部下も多いようです。

彼らは仕事以外に好きなことを持っていたり、趣味の時間を大切にしていたりします。

仕事が終わって、家に帰り、好きなことに浸る時間が彼らには何よりも大事な時間なのです。

上司が仕事人間で、仕事以外に楽しみがないと言ったような人だとなかなかこういった部下の気持ちは理解できずに、飲み会を断る心理も良く分からないということになるようです。

仕事と趣味を両立させていくことは、仕事のモチベーションの維持にとっても非常に大事なことです。

部下が自分の時間が欲しいと感じているようならば、そっとしておいてあげた方が良さそうですね。

お酒が苦手(お酒に弱い)

一昔前までは、お酒を飲めなければ一人前の社会人ではないといった考えが根強くありました。

社会人になった人たちは皆、それぞれよっぽどの下戸でない限りは頑張ってお酒を飲んで、お酒を飲む場に出て行くことが常識とされていました。

しかし、現代ではお酒を飲めるということがあまり重要視されなくなり、それによってお酒自体が苦手という若者も増えているようです。

また、飲めないわけではないけど、お酒の「匂いが嫌」、「味が嫌」という人が多くなっているのです。

そういった人たちにとって、飲み会の場は苦手なものをみんなで飲む苦痛な時間でしかなく、それゆえに上司から誘われてもついつい断ってしまうと言うことがあるようです。

密な人間関係が苦手

近年、若者の間では昔のような密な人間関係が苦手な人が増えています。

特に上の世代の人たちとどう付き合っていいか分からない、といった人が増え、こういった人たちは上司などとのコミュニケーションを避けようとする傾向があります。

また、仕事場といった決められた場では他の人達となんとかやっていけるのだけれど、仕事場を離れ、もっと自由なコミュニケーションが可能な場になると<どう振舞ってよいか分からない>、<何をしていいか分からない>などと混乱し、そういった場への苦手意識が強い人たちも存在します。

こういった人たちは仕事場を離れた、職場の人たちとのコミュニケーションを全般的に避ける傾向にあり、そうしていった方が結果的に職場の人たちとの関係が良好であると考えているのです。

お金がない

実際的な問題として、飲み会に行くだけのお金がない若者は増えています。

上司の誘いでも、毎回奢ってもらうというわけにはいかなかったり、会費制の飲み会だったりすると自分でもお金を出さなくてはいけないと考えて、飲み会に参加することを躊躇してしまうのです。

生活していくのでも大変な中、職場の飲み会への出費を捻出するというのはなかなか至難の業でしょう。

また、自分が稼いだ貴重なお金を職場の飲み会に遣いたくないと考えている人も多いようです。

収入が潤沢にあり、年齢を重ねれば重ねるほどに昇給が期待出来た昔と違って、今の若者は自分の先々の収入に不安を抱いています。

そんな事情もあって、なかなか職場の人との飲み会にお金を出すことが出来ないのです。

「飲みニケーション」を断る人の心理まとめ

いかがでしたか?

上司の誘いを断る部下の心理には色々なものがありそうですね。

それぞれの部下が何を思って断っているのかを知ることで、よりその部下とのコミュニケーションを深めていけることでしょう。