転職エージェントのつぶやき

使えない部下を育てる5つのコツ

使えない部下ばっかり...

要領が悪くて期待通りの仕事が出来なかったり、何度も同じことを言っているのに全然改善が見られなかったり、指示待ちばかりで自ら動こうという視線が全く見られなかったりと色んなタイプの使えない部下に困っている人も多い筈です。

無能なのは部下?上司のあなた?

わたしは職業柄、使えない部下をもつ上司とマネジメント力がない上司をもつ部下...双方の方の転職相談を受けてきました。

転職の相談にのる会話の中で、本当に使えない部下なのか?あなたが無能な上司なのでは?と感じる方もいましたよ。

使えない部下を「あいつは使えない奴だから...」と言っているだけでは仕事になりません。できない部下をできる部下に育てていくのも上司の大事な仕事の一つです。

では、その為にはどのような事に気をつけていけば良いのでしょうか。使えない部下を育てるコツを紹介しましょう。

指示は具体的に出す

使えない部下は、同じことを何度も注意されていたり、指示通りに動かない事などで使えない奴と評価されていたりする事が多いです。では、なぜ、彼ら彼女らは同じことを何度言われたり、指示通りに動けなかったりするのでしょうか?

それは部下があなたの指示をうまく理解出来ないためなのです。あなたの指示の方法に問題があるかもしれません。ただ、部下の方から指示された内容が良く分からないというのはなかなか言い出し辛いものです。

そのために彼らは指示されている事がなんなのか良く分からない状態で仕事を始めて、結果、時間がかかったり、見当違いの事をしていたりします。そんな事にならないように指示は具体的に、相手に分かりやすく伝える必要があります。

何が分からないかを明確にする

仕事のやり方や進め方など、上司であるあなたから見たら出来て当たり前の事も、使えないと言われてしまう部下はうまく出来ずに上司であるあなたをイライラさせているかもしれません。そんな時は部下を頭ごなしに怒っても物事は解決しません。

彼らが、一体、仕事の上でどんな事に困っていて、どうすればもっと効率よく仕事が出来るかをあなた自身が掴んでフィードバックしてあげたり、他の社員をつけて指導してあげたりする必要があります。

問題点が何なのかを明確にして問題解決をしていく事は、要領のよい部下ならば一人でこなす事が出来るでしょう。しかし、そう言った事が苦手なタイプの部下もいます。そう言った場合は、まずは問題点の掴み方を指導していく事が大事になってくる事でしょう。

意思疎通を確認する

使えない部下は自分があまり周りから評価されていなかったり、上司であるあなたにあまりよく思われていないのではないか、と心配しています。それゆえに、余計にこれ以上評価を下げないためにも自分一人でやらなくてはと仕事を自身で抱え込み過ぎたり、相談や連絡を怠ったりしがちです。

使えない部下を育てていく際には、その部下が上司である自分に相談をしやすいと感じているかどうか、何かあったらちゃんと頼れる存在と自分を考えているかどうかを確認する必要があります。

あなたとその部下との間のコミュニケーションはどうなっているでしょう? 困ったことや失敗などはその都度報告したり、相談出来る関係性があるかがとても重要です。それがないと、彼らは仕事を一人で抱え込んだり、ミスを怒られないようにとあなたから隠して、更に状態を悪化させたりしがちになります。

あなたと部下との間に良好なコミュニケーションがあれば、彼らの成長はより望ましいものになるでしょう。

褒めて、今後にさらなる期待をする

人は誰かに認められたい、褒められたいと思っている生き物です。使えない部下も同じで、彼らは使えないと言われてしまう存在だからこそ、余計に誰かに褒められたいと思っています。しかし、現実的にはミスが多かったり、仕事が遅かったり、要領が悪かったりして、他人の期待に上手く答えられずにいるのです。

彼らを育てていくためには、部下が成し遂げた小さなことを褒めていく必要があります。それは他の人ならば出来て当たり前の事かもしれません。けれど、彼らにとっては自分なりに頑張ってやっと成し遂げた事なのです。それを認めて、褒めてあげて下さい。

人は他人に期待をされるとそれに応えようとする力が働きます。あなたが彼らの事を仕事を人並みにこなす事の出来る部下だと扱う事によって、彼らはそのようになりたいと願い、そうなるために努力をします。

もし、あなたが逆の立場で、上司があなたの成長を諦めて、あなたの力はそれぐらいだから期待してもしょうがない、と考えていたらどうでしょう? あなたはその上司の元でもっと仕事を頑張ろうと思うでしょうか?

彼らを成長させるためには、あなたが彼らの成長を信じ、彼らの今後に期待をかけてあげる必要があるのです。

価値観を押しつけない

世代が変わると価値観も大きく変化してくるものです。使えない部下との間では価値観の相違も大きく、その点でも悩んでいる人は多いでしょう。しかし、あなたの価値観を押しつける事は部下の成長には繋がりません。何故なら、彼らはまた新しい彼らの時代を生きていく人だからです。

仕事では、相手に価値観を押しつけるのでなく、相互に共有出来る目標を作っていく事がとても重要です。

使えない部下を育てるコツのまとめ

使えない部下を使えない人間だと決めてつけてしまうのは簡単ですが、それではなんのプラスも生み出しません。彼らがどうして使えない状態にあるのか、上司であるあなたが部下の成長の鍵を握っているのかもしれないのです。

転職エージェントの視点だと...部下の育て方が上手い人ほど、中途採用市場で引っ張りだこで年収アップを実現しているのは、まず間違いありません。