転職エージェントのつぶやき

感情論で話す人の特徴とその対処法

感情論で話す人が仕事場にいると議論が議論として成立しなくなり、結果、皆がその人に気を使って何となく合わせると言ったようなこと...ありませんか?

どの会社にも一人や二人は必ずいるものです。感情論で話す部下ならまだしも、感情論で話す上司は苦痛ですよね..

では、何故、感情論で話す人は感情論でしか話が出来ないのでしょうか?今回は感情論で話す人の特徴とその対処法についてみていきたいと思います。

感情論で話す人の特徴

自分の感情を自分で上手く制御できない

感情論で話す人は、自分の感情のままに状況を理解したり、相手の気持ちを判断したりします。そのため、状況の理解や把握が一方的で、決めつけなども多く、周りにいる人たちはうんざりとしてしまいます。では、どうしてそんな風になってしまうのでしょうか?

それは、感情論で話す人が自分の感情を上手く制御できないためなのです。感情論で話す人たちの中に湧き上がってくる感情は、普通の人達の中に普通に起こってくる感情とは違い、制御不能で荒々しく自分の中で台風の時の風のように吹き荒れるものです。そのため、感情論で話す人は自分の中に沸き起こってきた感情に圧倒されて、感情に彩られた視界でしか物事が判断出来なくなってしまうのです。

たとえば、腹が立つようなことがあった時に普通の人ならば相手の心情をくみ取ったり、状況を加味したりして「まぁ、しょうがないな」と思えるようなことも、感情論で話す人にとっては怒りの感情が強く、それに飲まれて他のことが見えなくなってしまうために、ただただ「自分が腹を立てるような事をする相手は嫌な人間だ」という考えに陥ってしまったりするのです。

感情論で話す人は客観視が出来ない

感情論で話す人は主観で物事をとらえていることが多く、物事や状況を客観的に見たり、俯瞰して眺めたりということが出来ません。そのため、自分が見ている世界が全てになってしまい、自分の見え方がいつも正しいと言ったような行動を取ります。相手の気持ちを考えたり、状況を分析したりということは苦手で、自分が見えている世界だけが全てだと思い込んでしまっています。

そのために断定的なもの言いをして、物事に対する固定観念が強いのも特徴です。

自分の考えを周りに押しつけて、自分と同じ考えを持っていない人を見ると不思議がったり、相手の方がおかしいのだと決めつけたりします。

こういう態度を取っていると周りはこの人といると窮屈だと感じたり、いつも否定ばかりされている気がすると思えたりします。そうして、段々と周りの人から距離を置かれてしまったりもします。そうなると余計に感情論で話す人は孤独で独断的になり、悪い循環へと陥ってしまうのです。

感情論で話す人の主義主張には一貫性がない

感情に任せて行動したり、物事を判断したりするために、感情論で話す人の主義主張には一貫性がないのも特徴です。その時にはあたかもそれだけが真実だというような口調で話をするのですが、他の場面になると全く真逆の主張を平気でしていたりします。

感情がおもむくままに喋ったり、意見を述べたりするので、そのつど、そのつど、意見が変わっていって周りを驚かせたりもします。

また、感情論で話す人は気分によって評価が変わります。自分が良い気分の時に見たものや食べたものなどは良いものと感じやすく、自分の機嫌が悪かったり、イライラしてたりする時に接したものはよくないもの、質が落ちるものなどと感じやすいのです。

感情論で話す人の対処法

感情論で話す人の対処法としては、その人の話はいつも感情で彩られていることを知り、あたかも事実であると話すことも話半分で聞いておくことです。そして、その人の感情に一緒に振り回されないようにして、自分自身もその人の前で感情的にならないことが大事です。

感情論で話す人は、自分で自分の感情を上手く扱えなくて混乱している人なのだと思っておくのが良いでしょう。混乱している人に対して、理論的にぶつかっていっても埒があかずに、お互いの主張がぶつかってしまって嫌な思いをするだけです。

感情論で話す人は自分が感情論で話している事に気がついてはいません。周りの人も皆、自分と同じように感情に飲み込まれやすく、主観的な見方しかできないと思っていることが多いので、自分と他人の違いに思いが至ることはないのです。

そんな人に巻き込まれて、あなた自身も感情的になってしまい、話の矛先がどこを向いているのか分からなくなると言ったことは避けたいものですね。そのためにはあなた自身が感情論で話す人の前に出ても、理論的に考えて、ものごとをきちんと整理出来るようにしておくことが大切です。相手がいくら冷静さを失っていても、あなたの方は冷静で自分の考えをしっかりもっていることができれば、相手に巻き込まれずにすむことでしょう。

また、感情論で話す人との議論はあまり実を結ばないので、まずは相手の話をよく聞いてその本人さえも飲み込んでしまうような感情の奥に本当はどんな気持ちや考えが隠れているかを確かめてみて下さい。

感情に圧倒されている本人さえも気づかない本当の気持ちを聞くことが出来たら、感情論で話す人も少し落ち着いて、議論の場に出てくる事が出来るかも知れませんね。